都市空間の有効活用を考える~調整池の可能性~

 宅地開発や区画整理に伴って設置される「調整池」は、大雨時に雨水を一時的に貯める防災施設として重要な役割を担っています。しかし実際には、多くの施設がフェンスで囲まれ、普段は閉ざされた空間として管理されているのが現状です。

こうした場所は、時に不法投棄や害虫の温床となり、地域の安心や景観にも影響を及ぼすことがあります。一方で、これらの空間をもっと地域のために活かすことはできないか、という視点が重要だと常々考えています。

例えば、埼玉県吉川市では「アクアパーク」として、非滞水型の調整池をスケートボードやバスケットボールなどの都市型スポーツの場として活用していますし、千葉県柏市の「アクアテラス」では、常時滞水している調整池の周辺を水辺に親しむことが出来る憩いの場として整備しています。

安全面や管理体制を工夫することで、調整池は“水をためるだけの場所”から、“地域に開かれた多機能型資源”へと生まれ変わることができます。

町田市内にも、こうした活用が行える調整池は少なくありません。都市空間のさらなる活用や豊かな住環境につながる街づくりを、皆さんと共に考えていければと思います。

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