自転車に乗って「大阪万博」へ行ってみよう!「EXPO 2025 大阪・関西万博」へのアクセス

2025年の大阪・関西万博が開幕して1週間あまりが過ぎました。現地の運営や来場者数に関する課題も報じられる中で、会場である夢洲(ゆめしま)へ「自転車」が魅力的なアクセス手段として産経新聞デジタルが報じています。私なりの考えを下記の通りまとめました。

万博会場へのアクセス手段と課題

大阪・関西万博の基本的なアクセス手段は、大阪メトロ中央線の延伸により新設された「夢洲駅」からの鉄道利用と、主要鉄道駅からのシャトルバス運行です。夢洲が人工島であるため、自家用車による会場への直接乗り入れは制限されており、舞洲・尼崎・堺に設けられたパーク&ライド型駐車場と接続するバス利用が推奨されています。また、空港や都市間を結ぶ直行バス、船舶の運行も一部始まっています。

開幕後の入場者数は1日平均8.8万人と想定よりも少ない一方で、人気パビリオンの前では長い行列が発生しており、会場内における混雑の偏りがかなりあるという報道がされています。特に予約が不要なパビリオンでは整理券対応を取る事例もあり、今後、夏に向けた気温上昇と入場者数の増加を踏まえると、さらなる運営の工夫が求められています。

自転車というもう一つの可能性

万博会場である夢洲にたどり着くための方法として、「自転車」という選択肢があります。大阪市内からは「淀川リバーサイドサイクルライン」を経由し、此花区から舞洲を通り、夢舞大橋を渡るルートが整備されています。

このルートの魅力は、都市と自然が交差する風景を感じながら、自らの足で目的地に向かうという移動体験そのものです。橋の部分では自転車を押して歩く必要があるものの、大阪湾や会場の大屋根リングが望め、自転車アクセスならではの景観です。

夢洲には600台規模の駐輪場が設けられており、事前予約は必要ですが、現在のところは利用者も少ないようです。鉄道やバスと並ぶ大勢の来場者を運ぶアクセス手段とまでは言えないものの、都市における新しい移動のかたちとして、自転車ルートの存在はもっと認知され、選択肢の一つとして広がっていくべきでしょう。

民間との連携による仕組みづくりがカギ

この自転車ルートを単なる個人の移動にとどめず、旅行会社や観光事業者がルートを組み込んだ体験型商品として展開することで、利用促進と地域経済の活性化にもつながるのではないでしょうか。自治体や博覧会協会がこうした動きを後押しする制度設計・情報発信を行っていただきたいです。

また、船によるアクセスも整備されており、堺旧港からの航路や水素燃料船「まほろば」の運航も始まっています。現状では自転車と同様、認知度が十分とは言えず、“穴場的”ルートとして活用の余地が大きい状況です。

万博は「移動の再設計」の機会でもある

大阪万博は、展示の内容だけでなく、その行き方そのものが「次世代の都市像」を示す機会でもあります。自転車で風を受け、都市と自然を繋ぎながら目的地に向かう。こうした体験やそのプロセスを創り上げることが、これからのまちづくりにつながるはずです。

参考リンク

産経新聞デジタル「大阪・関西万博の混雑対策、「船」「自転車」が切り札となるか 記者が実際に利用してみた」
https://www.sankei.com/article/20250419-OB7FYC5VHRJNXO3JXXJEEQ5D2Y/

NHK「大阪・関西万博 開幕1週間 運営面の改善が課題」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250420/k10014784551000.html

「EXPO 2025 大阪・関西万博」公式サイト
https://www.expo2025.or.jp/

EXPO 2025 交通インフォメーション
https://www.transport.expo2025.or.jp/

EXPO 2025 自転車による来場について
~夢洲自転車駐車場・咲洲自転車駐車スペース利用の手引き~
https://www.transport.expo2025.or.jp/pdf/3-5.pdf

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