平成26年第2回都議会定例会を終えて(談話)

第二回定例会終了後、下記の通り幹事長として談話を発表しました。

平成26年6月25日
平成26年第2回都議会定例会を終えて(談話)
東京都議会自由民主党幹事長 吉原 修

 去る6月8日、桂宮宣仁親王殿下におかれましては、薨去されました。農林業や伝統芸能の振興にお心を注がれ、国際親善に尽くされるお姿を、国民はひとしくお慕い申し上げておりました。謹んで哀悼の意を表します。

 第2回都議会定例会は、知事提案の全議案を議決して本日終了しました。

 初めに、去る6月18日の本会議において、我が党の議員から発せられた不規則発言は、女性に対する人権侵害に値する発言であり、都民の信頼を損ねるなど、重大な影響を及ぼしましたことに、深くお詫び申し上げます。
 合わせて、これまで都政・都議会が築いてきた国際都市としての権威や、我が国を牽引してきた首都としての役割を失墜し、多方面に混乱を招いたことは、誠に痛恨の極みです。
 都議会自由民主党は、会議規則、議会運営ルール等を遵守し、今回の事態を重く受け止め、二度とこのようなことが起こらないよう、都議会の信頼回復と再発防止に全力で努めてまいります。

 さて、本定例会では、多岐にわたる課題について、知事と都議会が真摯に向き合い、「東京を世界で一番の都市に」するため、将来の東京を見据えた建設的な議論を交わしました。

 まず、我が党の代表質問に対し、知事は、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の会場計画見直しを表明しました。今後の検討の方向性として、近隣県までを含めた既存施設の活用や整備工法の見直しなどを具体的に示されました。
 大会の成功はもとより、将来の都民のために、確かなレガシーを残すことは重要であります。今後も、東京の未来を見据え、「見直すべきものは適時適切に見直す」という視点を持つとともに、我が党と固いスクラムを組み、政策を練り上げていくよう、知事に要望いたしました。

 また、来年4月から始まる予定である子供・子育て支援の新制度に対しては、現場の実態を踏まえた対策を積極果敢に実施していくことが重要であります。知事には、ご自身の知見や経験を十分に活かしていただき、区市町村や現場の意見をしっかりと受け止め、この重要課題と向き合っていくよう要望いたしました。

 最後に、本定例会の冒頭で法人実効税率の引下げによる地方税財政への影響に関する意見書が可決されました。国はこれまで自ら地方分権の推進を掲げる一方、法人事業税の暫定措置や、法人住民税の一部国税化など、受益と負担という地方税の原則に反し、地方分権に逆行する不合理な措置を導入してきました。真の地方自治の実現には、地方自らの権限と財源が不可欠であり、我が党は、都の貴重な財源を奪う不合理な国の動きに対して、今後もしっかりと国に物を申していく決意であります。

 以上、都議会自由民主党は、責任政党として、今後も都政に全精力を傾注していくことをお誓い申し上げます。

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