「平和の祭典を東京から」(平成27年町田ジャーナル夏号 掲載)

 太平洋戦争終結後、日本は新憲法のもと平和を希求する国として、国際社会に復帰し、民主主義と資本主義経済の下、世界に類を見ない高度成長を成し遂げました。しかしながら、世界を二分する東西冷戦の国際情勢の中で、日米安全保障体制はじめ、西側陣営の枠組みのもとに成し得た繁栄であることを忘れてはなりません。

 冷戦終結により世界は平和と繁栄の時代を迎えると言われ二十五年が過ぎました。しかしながら現在の世界情勢はいたるところで国際紛争が絶える事がなく、また国際テロ組織の勃興など、新たな脅威に対峙しています。

 現在、参議院で審議されている平和安全法制は、激変する国際情勢に対応する国家である以上、様々な脅威から自国民の生命・財産を守る責務を果たし、世界の平和と安定を守るために必要不可欠です。一方、法案について政府の説明が不十分という国民の声を真摯に受け止め、丁寧に法案の意義を説明し、様々な誤解を払拭するとともに平和安全法制の整備に理解を求めて行かなければ成りません。

 こうした時代だからこそ、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックは再度原点に立ち戻り平和の祭典としての成功が求められています。男性、女性、体の大きな人、小さな人、障がいがある人、宗教や肌の色、言葉の違いがあっても、各国を代表するアスリートが、スポーツを通じて競い、励まし、称え合う。その姿が観衆や関わる人すべてに、夢や希望、勇気をあたえ、それぞれの人生の糧となっていくのではないでしょうか。私もオリンピック・パラリンピック特別委員会の副委員長として様々な価値観を乗り越え、お互いを認め合う事が出来る、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて汗をかいています。

【子育て環境世界一の東京を】子供を安心して健やかに育てる環境を整える事は喫緊の課題です。私も東京都保育推進議連の会長として、世界一の子育て都市を目指し奮闘中です。今年度より5ヶ年計画で都が策定した「東京都子供・子育て支援総合計画」には昨年都議会自民党が提言した、「待機児童の解消と質の高い幼児期教育・保育の推進、地域の子ども・子育て支援の充実等」、子育て環境の改善に向けたすべての施策が取り上げられました。

【多摩都市モノレール町田方面延伸が大きく前進】昨年、私が幹事長在任中に国・都・市に対して強く要望してきた、多摩都市モノレール町田方面延伸が、いよいよ実現に向けて動き出します。東京都は平成二十七年度中に開かれる国の交通政策審議会に向けて、過去の答申のうち「整備着手または検討すべき」二十一路線から、開業を目指す五路線を選び発表しました。そこに多摩都市モノレール町田方面延伸も含まれ、実現に大きく前進しました。  今後は都市計画決定はじめ、モノレール町田延伸予定路線の道路整備を積極的に取り組んでまいります。

【都市外交の先頭で】世界第二位の人口を有すインド国首都デリーに都議会自民党訪問団の団長として訪れ、友好な都市外交の輪を拡げる事を目的に知事の親書をデリー州首相に渡して参りました。首都東京にとって将来有効な都市との友好関係を更に進めてまいります。

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