【インターンレポート】2014年9月1日 原町田七福神を巡ってみました!

吉原修事務所学生インターン 玉川大学 内村純一郎
2014年9月1日

<原町田七福神>
七福神とは、「福徳の神」としてまつられています。七人の神様は、それぞれ人間の本質であるもっとも尊い宝(寿命・裕福・人望・清廉・愛敬・威光・大量)を神仏聖人に当てられています。この信仰は、室町時代に始まったと伝えられ、江戸時代からは、一年の幸福祈願に巡拝する町人文化が根付き今日まで続いています。
そんな七福神が原町田に誕生したのは、2009年のことです。町田市制50周年を記念して、原町田商店街の有志によってできました。それぞれ原町田地区の神社仏閣、商店街内に点在し、現在はウォーキングコースにもなっていて、ご朱印のスタンプ色紙も発売されています。また、お正月には町田ツーリストギャラリー主催で観光ガイドを付けたウォーキングツアーも実施され、町田の観光スポットの一つとなっています。

<実際に歩いてみました!>
まずは、ぽっぽ町田内の町田ツーリストギャラリーにてご朱印の色紙(1枚300円)を購入しました。

御朱印スタンプラリー

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★毘沙門天(浄運寺)
最初に訪れたのは浄運寺です。このお寺は栄町商店街内にある日蓮宗の寺院で、境内の「北辰殿」には、道しるべの善星神がまつられ、開運の神として信仰を集めています。ここにいらっしゃる七福神は「毘沙門天」です。毘沙門天は、福寿増長の神様です。また、仏の道を護り説法を聞くため、「多聞天」とも訳されています。なお、ヒンドゥー教(バラモン教)では、財宝の神の「クンピーラ神」と呼ばれています。

毘沙門天(浄運寺)

★大黒天(カリヨン広場)
次に向かったのが大黒天様です。ここは、小田急線町田駅東口の待ち合わせのメッカ「カリヨン広場」の植え込みの並びに佇んでいます。また、カリヨン広場の横には小さな神社もあり、そこでお参りすることもできます。大黒天様は、五穀豊穣の神様です。インドのヒンドゥー教(バラモン教)では、マハーカーラ神(シヴァ神の化身)とされています。なお、こちらにはスタンプ台が設置されていないため、ツーリストギャラリーで押してもらいます。

大黒天(カリヨン広場)

★弁財天(母智(もち)丘(お)神社)
次に原町田5丁目の母智丘神社へと向かいました。ここにいらっしゃるのは弁財天様です。弁財天は、芸術財福の神様で七福神唯一の女性の神様です。手に持っている琵琶を奏でて、仏徳を流布していたと云われています。もともとは、インドのヒンドゥー教の神「サラスヴァティー神」で、河川を神格化したものです。それが、音楽や除災、戦勝などの女神として「弁財天」と記されるようになりました。

弁財天(母智丘神社)

★福禄寿(町田商工会議所)
再び原町田中央通りへと戻ってきて、町田商工会議所へとやってきました。ここには「福禄寿」がいらっしゃいます。福禄寿は、財宝守護の神様で、福(繁栄)・禄(財産)・寿(長寿)の三徳を備えていると云われています。また、福禄寿は、寿老人と同体異名の神とされることもあります。
なお、こちらもカリヨン広場同様スタンプ台が設置されていないため、ツーリストギャラリーで押してもらいます。

福禄寿(町田商工会議所)

★寿老人(勝楽寺)
続いてやってきたのは勝楽寺です。勝楽寺は浄土宗の寺院で近代的な高層納骨堂が印象的です。勝楽寺にいらっしゃる七福神は寿老人です。寿老人は、不老長寿の神様で、中国春秋戦国時代の思想家、老子の化身とも云われています。また、インドの女神、吉祥天(きっしょうてん)が始まりとも伝えられます。

寿老人(勝楽寺)

★恵比寿神(町田天満宮)
JR横浜線の線路を越えて次にやってきたのは町田天満宮です。町田天満宮は原町田が誕生した天正10年の創始と伝えられています。町田天満宮は菅原道真がまつられており、市内の「菅原神社」「南大谷天神」と共に町田三天神とされています。私が行ったときは、骨董市を開催していました。(毎月1日開催)
町田天満宮にいらっしゃる七福神は「恵比寿神」です。恵比寿様は商売繁盛の神様です。いざなぎのみことといざなみのみことの第3子とも云われています。

恵比寿神(町田天満宮)

★布袋尊(宗保院)
最後に訪れたのは宗保院です。宗保院は曹洞宗の寺院です。もともとは、寿老人がいらっしゃる勝楽寺の斜め前に位置していましたが、横浜線開通に伴い、現在の町田ターミナルプラザの横浜線を挟んだ裏手の位置に移動しました。
ここにいらっしゃる七福神は「布袋尊」です。布袋尊は、中国唐時代の布袋和尚を神格化したものと云われています。布袋和尚は、無邪気で無欲な心の豊かさを諭し、常に袋を持って喜捨を行っていたそうです。世人は、この世に現れると信じられている未来仏「弥勒菩薩」の化身とされ、信仰の対象となっています。

布袋尊(宗保院)

★歩いてみて・・・
今回七福神のみで約1時間半で七福神をめぐることができました。コースに起伏はなく、街ブラ感覚でめぐることができると思います。原町田には商店街も多数あり、観光コンベンション協会では、下の写真のようなガイドマップも用意してあります。このガイドを片手に、七福神だけをめぐるのではなく、途中で食べ歩いたり、商店に立ち寄ったりしながらめぐるのも楽しいと思います。

町田天満宮(骨董市)

★魅力的なコースなので・・・
市の活性化の取り組みとして宣伝している七福神で、町田駅からも近いので、今以上に多くの人に歩いてみて欲しいです。今回歩いてみて、平日ということもありましたが、同じように七福神めぐりをしている人を見かけることは少なかったです。案内看板をもっと設置するだけでも、知名度は今以上に上昇すると思います。また、今回巡る前に、観光コンベンション協会に伺ったところ、現在、お正月のみ「まちだ観光案内人」による七福神めぐりのガイドツアーを実施しているとのことでした。市街地の手頃なコースなので、お正月以外にも気候の良い時期にも需要がありそうです。そこで、例えば通年で実施する場合は、近隣の大学生にボランティアになってもらうなど、何か若い力も活かせるのではないかと思います。さらに御朱印ももっと地域の活性化に活かせるのではないかと思いました。スタンプの色紙を持って散策途中に商店街の店舗に入ると、特別メニューや、割引サービスの制度を受けられると、散策する人もいろんなお店に入ってみようと思いますし、町全体として七福神を介して盛り上がると思いました。

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