【インターンレポート】2015年9月16日 境川水難救助合同訓練の見学

境川水難救助合同訓練の見学

明治大学 吉村 太海


 9月16日、本日は「第3回特定都市河川流域水難救助合同訓練」を見学してきました。この合同訓練は、東京都町田市と神奈川県相模原市・大和市の県境として流れる、境川での水難事故を想定とした3都市合同のものです。

 
 
 今回の訓練は、消防の方々が有事の際いかに人命救助をするのかという点で非常に興味深く、多くの人目を引く中で実施されました。そのなかで印象に残った訓練をいくつか紹介します。
 

  まずは救助用浮具を用いた救助。仰々しい名前が付いていますが、実はこれ、2ℓペットボトル3本とロープだけを用いて作った簡易的な救命具でした。しかし、これでも立派に人命救助ができます。裏を返せば、突然の出来事があっても身の回りのもので人助けができるという、目からうろこの事実でした。

 

次に行われたのは、「バン!」と勢いよく対岸にロープを射出する銃の発射音と共に始まる救助訓練でした。これを皮切りに次々にロープが川に渡され、両岸で東京と神奈川という異なる所属の消防隊員たちが協力してそれを巧みに操る姿は、とても勇ましかったです。無線や大声で連絡を取り合い、息の合った連携が印象的でした。
 

 ところで、皆さんははしご車が下に向かって延びることができるという事実をご存知でしょうか。火災時にビルに向かって30mの高さまで延びることができるはしご車も、実は伏角12度、約4m下に向かって救助活動ができるのです。そんな珍しい光景が見れたこともこの訓練ならではのものだと思います。

 吉原都議からも常々、「火山や地震、風水害など自然災害の多い日本に生きるものとして、それは決して他人事ではなく、常に災害を想定した対策が不可欠だ」と聞いています。先の東日本豪雨災害の記憶が鮮明ななか行われたこの訓練は、救助隊だけでなく見ている側にも緊張感を与えてくれるものでした。

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